パンダさんのコーヒー道【カフェづくり編】1.なぜ、完全未経験からカフェづくり?の巻~生きる道を決めた書籍・2選~

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2022年6月にコーヒーコーディネーター資格を取得したパンダさん。その2年後の2024年、夫婦でカフェをオープンする話が急浮上!?
パンダさんとパンダさんの夫による「完全未経験からのカフェづくり」のお話、はじまりはじまり~♪

この記事は、こんな人にオススメ

・生きる道を模索している方(少しはヒントがあるかも…)
・創業やカフェづくりに興味のある方(一緒に考えよう!)
・未経験でもカフェづくりができるのか?と疑問のある方(正解はまだ分からない!)
・元プロの事務員夫婦による、完全未経験からのカフェづくりを応援したい方(ありがとう!)

コーヒー道【カフェづくり編】は、元プロの事務員のパンダさん夫婦が、伊勢市内で完全未経験からカフェをつくるまでの様子をお伝えしていきます。2025年9月頃オープン予定!果たして無事にオープンできるのか…!?

経緯

きっかけ~物件購入~

2024年のある日、パンダさんの夫の母(名古屋市在住)が、不動産経営の一環で伊勢市内に蔵付きの古民家を購入した。

左の突き出した平屋部分が離れ、その奥が蔵。右側の2階建てが母屋
パンダ照れる(のへ♩)
購入したのはパンダさんではない

母屋では家族大勢が集まったり、座敷スペースを貸して、ヨガなどの教室をしたいという。
ただ、夫の母が名古屋から通うのは大変なので、伊勢市内に住む私達夫婦が掃除や場所貸しなど母屋の管理もしつつ、蔵と離れの和室部分を改装して、夫婦でカフェをしてはどうか?というのである。

なんということでしょう!

元々、私のコーヒー好き夫の料理好きを活かして、「いつかカフェでもできたらなぁ~」と妄想していた。ただ、テナント代がかかるとリスクが増えるので、あまり現実味のない話だった。

しかし!

家族の物件なので私たちも低リスクで始められるし、別荘とは異なり毎日物件を活用でき、毎日行くので母屋の管理もしやすい。
ちなみにチェーン店の立ち並ぶ県道から少し入ったところにあるため、利便性もそれなりによい。
伊勢で珍しく人口が増えている地域でもある。

しかもこの物件は、蔵の防音性を活かして、アコースティック中心の音楽ライブもできる。
元々やっていた音楽スキルやつながりも活かすことができるという素晴らしさ!

蔵の内部。土壁の防音性を活かして音楽ライブもできる…!?
パンダ万歳(ら!)
これはWIN-WIN♪

まぁ実際のところ、音楽カフェを踏まえて、立地や敷地、物件の状態について相談しながらこの物件に決めたのである。

そんなわけで突然私達は、夫婦でカフェをオープンすることにしたのである!

なんか急に決まった!

そもそもの創業の動機

とはいえ、人生についてずっと考えてきたため、いわば「タイミングが合った」と言える。

その頃私は、三重県の製薬会社の総務部課長として、忙しく変化にとんだ日々を過ごしていた。
苦手なことも多かったが、周囲の協力もあり、なんとかやってこれていたと思う。

会社の規模も拡大し、責任のある役割を担い、核となるような仕事を行うことを期待されていた。
このまま会社員として働いた方が、一般的には生活費や老後資金の苦労も少ないだろう。

仕事に励むパンダさん

本当は私は高校生の頃から、専門的スキルを活かす仕事をしたいと考えていた。
いわゆる手に職をつけたかったのである。

しかし、例えば具体的に「看護師になりたい!」とか「教師になりたい!」といった夢も展望もなく、専門学校で何かを学んだわけでもない。
大学の頃は少し学芸員になりたかったが、あれは研究職であり、自分の専門分野が必要だ。
そこまでの専門的スキルも理系知識もないので、企業の総合職で働き始めたわけである。

とりあえず働き始めたパンダさん

今後を見据えて若い頃に簿記2級も取ったし、仕事をする中で資料作成補助金申請の業務は得意となった。事務仕事自体は自分の性格に合っていた。

パンダ直立(しゃきーん)
プロの事務員のパンダさん(言いたいだけ)

しかし、社会人15年目を越えてから数年間、私は「自営するなら何ができるか」を考えていた。

日本も今後どうなるか分からない。会社員が安泰という時代も終わるかもしれない。
年金受給年齢も、どんどん引き上げられていくかもしれない。

自分一人でも生きていけるぐらいの力をつけるべきではないだろうか…?

会社から放り出された場合の、生きていく道を探さないと、と思った。
そしてそれは、定年後に探すようでは遅いと感じたし、私の場合は会社の仕事の延長線上では巡り合えなかった。

パンダ無表情(むーん)
生きる道を探すパンダさん

そんなことを考えていた頃に、夫の母による物件購入の話が舞い込んできた。
物件購入も早い者勝ちなので、カフェをするのか早めに返事しなければならない。

自分達でカフェ経営を始めたら、金銭面では今より苦労するかもしれないが、ずっと続けられる生きる道になるかもしれない。
それに、自分達の資本(持っている物)やスキルを活かし、地域のお客さまの心と体を豊かにすることができるだろう。

それって…

私がずっとやりたかったことなのでは?

こ、これは…も、もしや…

「手に職」が欲しかったのは、自身のスキルで直接的に世の中の役に立って、それで食べていきたい、という想いからだった。昔から、そんな確固たる生きる道が欲しかったのだと思う。

ようやく結びついたパンダさん

確かに、円安が進み物価高騰している中で飲食店を始めるのはリスクも高いが、とにかく自営業を始めてみることで力をつけたい、と思った。

  • かろうじて、自分にはコーヒーのスキルがあり、夫の料理やイラストやデザインのスキルも活かせる。
  • 地元での活動だが、ミュージシャンとしての実績もある。
  • 私の経理や総務、補助金申請の知識もきっと役に立つし、2人とも18~20年間会社経験を積んだ今だからこそできることもある(今までの資金力もある)。
  • このブログだって、もっと発信力をつければ影響力のあるものになる。
  • そして何より、夫の親による金銭的な支援も受けられることとなった(正直これが大きい…)。

1人ではスキルや勇気が足りずできなかったことも、2人でならなんとかなるかも。
夫ともよく話し合い、思いを共有した。というか、2人だからこそ始められる…!

小さいが丁寧な仕事で、直接的に地元の人の役に立ち、生きていく。

パンダ直立(しゃきーん)
これが生きる道か…!

そう決意した私は、会社に事情を話し、3ヶ月ほどの引き継ぎ期間を経て退職した。

三重に移住する際、勝手に応募書類を送り付けたにも関わらず採用してくれた会社には大きな恩があるし、社長には随分と引き留めていただいた。
申し訳ない気持ちもあるが、失敗しても一度やってみたいという想いが強かった。
そんな私を送り出してくれた会社や、業務の引き継ぎを受けてくれた同僚たちに大いに感謝する!

お世話になりました!
ありがとう!

感謝するパンダさん

ちなみに9ヶ月ほど遅れて退職した夫の創業動機は、少し異なる。
20年間公務員として働いてきた夫は、副業が禁止だったため、音楽もイラスト・デザインも、細々としか活動できなかった。

音楽やイラストのスキルをもっと活かして、直接的に伊勢を盛り上げたい!

それが夫の最も大きな想いであり、料理スキルなど他にも生かせるスキルがある。

意気込むパンダさんの夫

2人とも「飲食店経験者で自分の店を持ちたい!」みたいな分かりやすい動機ではないものの、まぁそんな挑戦もありちゃう?と思っている。

ちなみに実際には夫が事業主で、私は青色事業専従者となる。
書類上、私は夫の創業の手助けをする立場だが、私自身にも創業への想いがあり、2人のタイミングも合ったため、2人で創業するようなものである。

2人で協力してがんばるぞ!

生きる道の参考となった書籍

創業の動機となった、生きる道を考える上で影響を受けた書籍を2冊ご紹介♪

『古くてあたらしい仕事』(島田潤一郎著/2019年/新潮社)

たまたま図書館で手に取って読んでみると、私にとって生きる道の大きなヒントとなった本。
手元に置いておきたくて、後から購入。

これは手元に置いておきたい!

ひとり出版社「夏葉社」を立ち上げた島田潤一郎氏(1976年~)の半生や仕事、考え方を綴った著書。
島田氏は純文学の作家志望だったため27歳まで無職、就職しても長く続けられず、仕事がしたいと思いつつもうまくいかない日々を送っていた。
そのような頃、1歳年上の従兄が事故で急逝し、人生は一度しかないと思うようになった。自分を必要としてくれる人のために仕事をしたいと思い、息子を亡くした叔父と叔母の心の支えとなることが仕事となった。
2人のために、ある詩を一冊の本に仕立ててプレゼントする、そんな思いから始まり、2009年、ひとりで出版社を立ち上げたのである。

島田氏は、「仕事=お金」という世の中の尺度は理解し、人並みにお金も欲しい。しかし、お金という物差しではなく誰かからの具体的な評価がほしい、だから苦しい。「お金が発生しない仕事であれば、いくらでも見つけられるような気がした」という。

私は、なんだかひどく共感した。

共感するパンダさん

私も、会社での仕事が誰の何の役に立っているか実感として得られず、苦しいことがあった。
ダイナミックなビジネスの流れに乗るような仕事より、もっと地に足の着いた仕事の方が体質に合っている、とも思っていた。

島田氏は、「一対一対の手紙のような本をつくりたいと願う」「具体的な読者の顔を想像し、よく知る書店員さんひとりひとりを思いながらつくる」と書いている。

そう、それよ~!

共感しまくるパンダさん

それこそ、実に地に足の着いた仕事と言える。
お金以前に、誰か具体的な人の役に立ちたいという島田氏の想いを読んでいると、私は心から

小さくて丁寧な仕事がしたい

と思うようになったのである。

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『本屋で待つ』(佐藤友則・島田潤一郎著/2022年/夏葉社)

上記で紹介した夏葉社から出版された本ということで、勢いで購入した書籍。
完全な勢いだったが、結果これも今後の方向性を考える大きなヒントとなった。

時には勢いも必要!

広島の山間の本屋を継いだ、佐藤友則氏(1976年~)の仕事や奮闘、そこで働く人たちの成長が綴られている。
元々佐藤氏の実家は、広島で地域に根付いた本屋を営んでいた。大阪の大学時代、パチンコに入り浸っていた佐藤氏だったが、私塾で出会った人達に感化され、人が集まるような明るい場所をつくり、だれかの支えになりたい、と思うようになる。大学を中退し、別の書店で修行を始める。
その頃、実家が隣町に出した支店の経営が立ち行かなくなり、立て直すために佐藤氏が呼び戻される。地域の評判も悪くボロボロだった支店だが、佐藤氏がお客さまに寄り添う店づくりを試行錯誤し続けた結果、いつしか地域の人の様々な相談が持ち込まれるような場所になるのである。

そこで働く人のエピソードもいい。

佐藤氏は、不登校の高校生をアルバイトとして預かったことがきっかけで、それまでうまくいかなかった人を雇うことへの考え方も変わる。自分という存在のままでいい、そういう場所が社会にはちゃんとある、そういうことを身をもって教えることで、彼女たちは自分たちのペースで積極的に働いてくれるという。そして、学校に行けなくなった子の面倒も見てくれる、という噂が広がったりする。
しかし、いいことばかりではなく、いろんな壁にぶち当たる。その度に試行錯誤をする。

「困ったらここへ行けばなんとかなる」

という考えが町の人に浸透することは本当にすごい!そんな場所をつくりたい!

パンダ万歳(ら!)
そんな場所をつくりたいパンダさん

それに、試行錯誤し続けることは、当たり前のようで簡単にはできない。

小さくて丁寧な仕事がしたいと思い、カフェづくりを始めようと決めた頃に読んだため、私も

地域の人たちの困っている声に寄り添うような場所がつくりたい

と考えるようになったのである。

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まとめ

夫の親の支援もあり、急に夫婦でカフェをつくることになったわけだが、実はずっと

生きる道

について考え続けていた中で、タイミングが合ったからと言える。

今よ!

それに、会社の仕事以外でミュージシャンをしたり、好きなコーヒーの資格を取ったりと、地味に活動していたことも、いつのまにか今後に活かせるスキルとなっていた。

正直、「実績もないし自営は無理だよ~」と思っていたし、実際経験不足は否めないし、まぁ成功するかは分からないが…、最後に大事なのは結局、

…勢い!

パンダ自慢げ(ぺぺーん)
最後は雑なパンダさん

そしてまず始めたことは、書籍でカフェづくりや自営業の勉強をすること。

次回は、カフェづくりに役立つ書籍の紹介をしたい!

パンダ挨拶(ら!)
カフェづくりは始まったばかり♪

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