声優好き封じの術~アニメ映画『かがみの孤城』~

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以前も記事に書いたが、私はアニメと、アニメ声優「ええ声」が大好きである。

声優が好き!〜衝撃の一人二役①〜 アニメ『キングダム』第3シリーズ | パンダさんのブログ (mojipool.com)

声優が好き!〜衝撃の一人二役②〜 アニメ『キングダム』第3シリーズ | パンダさんのブログ (mojipool.com)

最近は時間や好みの加減で、見るアニメもやや限定的になってきたが、主要キャラを担当するような声優の声を聞けば、

あ、あの人♪

とか

あのキャラと一緒♪

と分かり、一人でむふむふしている。

一人でむふむふするパンダさん

俳優のええ声にも敏感になってきた。
小栗旬とか藤原竜也とか、舞台でも活躍している俳優の発声はなんか好き。
何の映画か忘れてしまったが、小栗旬が独特のヘアメイクのキャラで登場した際、顔では分からなかったが、声で小栗旬と気づいたことがある。
(俳優の顔を当てるのは、やや苦手。)
ちなみに最近ドラマでもよく見る津田健次郎は私の中では声優なので、ええ声なのは間違いなし!

パンダ喜ぶ(わふ♩)
声優として先に知っているという優越感にひたるパンダさん

そんなわけで、アニメの演出上あえて顔を隠した場面であっても、声で誰が喋ったか分かる(あるいはまだ出ていないキャラだと分かる)のだが、今回そんな声優好きを封じた(?)アニメに出会ってしまった!

最近、amazon primeで見た『かがみの孤城』である。

気になってたやつ!

『かがみの孤城』は、辻村深月の同名の小説が原作のアニメ映画(2022年公開)である。
小説は2018年に本屋大賞を受賞したようだ。
以下、公式サイトに掲載のあらすじ。

学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。
ある日突然部屋の鏡が光り出し、吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。
さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。
期限は約1年間。
戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。
互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。
そしてお城が7人にとって特別な居場所に変わり始めた頃、ある出来事が彼らを襲う――――
果たして鍵は見つかるのか?なぜこの7人が集められたのか?
それぞれが胸に秘めた〈人に言えない願い〉とは?

映画『かがみの孤城』公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/kagaminokojo/

ファンタジーや謎解き要素もあるヒューマンドラマで、10代の若者に支持されている心温まる作品だ。
声優を務めるのは、ふだんドラマや映画の俳優業をしている人がほとんどなので、いわゆる声優好きとしては初々しさを感じる部分も多いが、逆にそれが作品に「等身大感」「現実感」を与えている気がする。

パンダ探す(ぬーん)
ふむふむ

ちなみに俳優の声については不勉強なので、大好きな芦田愛菜ちゃんが出演していたことをエンドロールで知るという始末!

なんという体たらくなのかしら!?

というか有名な俳優がたくさん出演しているので、そういう目線で観るのもありな作品。
ちなみに私は、だれが声優をしているのかという前情報をまったく持たずに鑑賞した結果、こうなった。↓

【※ネタバレ注意】
さて、ここからネタバレ!

物語が進む中で、みんな同じ中学校の生徒だと判明し、ある1日だけ学校の保健室に集まろうと約束する7人。
だが、みんな学校には行ったものの、ほかのメンバーには会えなかったという。

『名探偵コナン』のコナン役で有名な声優の高山みなみ演じるマサムネは、パラレルワールドではないかと予想するが、私はすぐに「年代が違うのでは」とピピーンときた!
いろんな時代の中学生が、鏡の中の城に集まっているという推理である。

ちなみにこのシーンで、マサムネ

「真実はいつもひとつ!」

名探偵コナンの決めゼリフコナンと同じ声で叫ぶあたり、演出の遊び心を感じる♪

声優好きは、こういうのにキュンとしてしまう♪

パンダ好き(みゅ♩)
分かるとおもしろい演出♪

さらに物語が進む中で、7人のうち主人公を含む複数の子に「喜多嶋先生」という大人の女性が現実世界で関わっていることが判明する。

私は年代が違うと予想しているので、この7人の誰かが将来、喜多嶋先生になるのでは?と考えた
いろんな時代の中学生が集まっているので、主人公の生きる現代では、誰かはもう大人になっているというわけである。

だが一つ問題があって、

喜多嶋先生と同じ声の
キャラが7人の中に
いないのだ。

同じ人物なのであれば、多少声色を変えて、同じ声優を使ってくるはず。
たしかに俳優の声は不勉強なので、有名声優の高山みなみ(マサムネ役)と梶裕貴(ウレシノ役)しか分からなかったが、声の特徴ぐらいは分かる。

性別髪の色的に7人のうち「アキちゃん」があやしいのだが、こんなにツンツンした顔していないし、何より声が違う
単に声や喋り方が違うというより、発声法が違うので、いくら年代が異なるとはいえ、同じ人とはとても思えない。

推理が間違っているか?

パンダ無表情(むーん)
悩むパンダさん

そうこうしているうちに、最後の方で全ての謎が明らかになる。

やはり7人は異なる時代から集められていた!
そして中学時代のアキちゃん「井上晶子」という名前で、大人になって結婚して名字が変わり、「喜多嶋晶子」(つまり喜多嶋先生)となるのだった!

やっぱりー!!
合ってたー!!

謎解きに成功し、ご満悦なパンダさん

だが、謎解きが合ったことによる喜びとともに、やはり違和感を拭いきれない。

同じ声優がそんなに
喋り方を変えられるのか?

違和感のままエンドロールに突入。
そして、違和感の正体が明らかに!

中学生の井上晶子と、大人になった喜多嶋晶子とで、

声優違うやん!!

そんなことがあっていいのかしら!?

井上晶子は吉柳咲良というミュージカル出身の俳優、喜多嶋晶子は宮崎あおいなのである。
(発声法が違うと思ったのもうなずける。)

こ、これは、もしや…

声優好きを封じたやり口か…!

してやられたわ…!
そら、混乱するわけやわ…!

パンダ焦る(どへー!)
そのやり口よ…!

パンダだれる(ほげ…)

…いや、冷静になろう。言い方が悪かった。

幼少期と大人の場合は確かに声優を変えることが多いが、中学生と20代くらいの差なら同じ人物は同じ声優が演じるだろう、というのは私の勝手な思い込みだ。
演出上、同じ声優が演じるとすぐに謎が解けてしまうので、それを考慮した配役なのだろう。
逆に声優の前情報をしっかり持って観ると、同じ人物だという推理すら生まれないかもしれない。

声優が好きなあまり、邪推して混乱してしまったのは私の勝手である。

反省するパンダさん

作品はもっと純粋に見よう!と心に決めたのであった。

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