前回、メニューの方向性について考えたパンダさんとパンダさんの夫。メニューはお店にとって最重要事項!具体的なメニューを考えていくぞ!まずはスイーツとランチ。
この記事は、こんな人にオススメ
・創業やカフェづくりに興味のある方(一緒に考えよう!)
・カフェのメニューづくりを参考にしたい方(共有します!)
・未経験でもカフェづくりができるのか?と疑問のある方(正解はまだ分からない!)
・元プロの事務員夫婦による、完全未経験からのカフェづくりを応援したい方(ありがとう!)
コーヒー道【カフェづくり編】は、元プロの事務員のパンダさん夫婦が、伊勢市内で完全未経験から蔵カフェをつくるまでの様子をお伝えしています。
本当はオープンまでにすべての記事をアップするはずが、忙しさにかまけて更新が途絶えていたずぼらなパンダさん。その間の2025年10月16日に蔵カフェをオープン!果たして続けていけるのか…!?

メニューの方向性
前回考えたメニューの方向性は、こんな感じ。
これを元に、具体的なメニューを考えていくぞ!
【メニューの方向性】
- おいしい
- 健康的
- ここでしか食べられない
- 自分たちが食べたいと思うもの
- 廃棄をなるべく出さない
- やや高価格とお手軽価格の二極化
- (ケーキピックで)映えさせる

スイーツメニュー
お客さまのことを考えると、いろんな種類のスイーツがある方がよい。
季節ごとにメニューが変わっていくと、飽きが来ず何回でも来やすくなる。
ただ、パンダさんの夫はパティシエではないし、ケーキメインのカフェというわけではない。
また、オープン後どのくらいのお客さまに来ていただけるか分からない。
なので、廃棄のことを考えて、生クリームやホイップクリーム、フルーツを使ったものは一旦除いた。また、冷凍保存のできるスイーツをメインに絞り込む。
その分、
一品一品のクオリティを高める
ことで、唯一無二の味でお客さまを満足させたい。
未経験なので、小さく始めて、徐々に種類を増やしていけたらいいな~。

ちなみにパンダさんの夫はスイーツづくりは今回が初めてだが、研究に研究を重ね、食いしん坊担当のパンダさんを満足させるスイーツを完成させたのだった!

現在の定番メニュー
- 濃厚バスクチーズケーキ(ブルーチーズ入り、米粉・きび砂糖使用)<やや高価格>
- 濃厚ガトーショコラ(米粉・きび砂糖使用)<中間価格>
- ラム酒香るレーズンチョコバターサンド(自家製ラムレーズン使用)<お手軽価格>
これらは全て冷凍保存が可能!
また、バスクチーズケーキとガトーショコラは、米粉・きび砂糖を使い健康を意識しつつ、(夫が)何度も試作を重ね、自分たちも食べたくなるおいしさに仕上がった。ちなみにこの2つは、カフェにあると嬉しい定番スイーツという理由と、2人ともどちらも好きという理由で選ばれた。
濃厚バスクチーズケーキ

夫のこだわりでブルーチーズが入っているが、あの独特の臭みは出さずにチーズのコクと旨味を出したスイーツで、オープン当初から「ここでしか食べられない」看板メニューとして人気がある。濃厚だがくどくない!
実はプレオープン時はガトーショコラと同価格だったが、飲食店経営の経験のある友人から「安すぎる。値段を下げすぎると商品価値も低いと思われるし、たくさん注文が来たら仕込みが大変になるよ」と言われ、値上げした経緯がある。
確かに濃厚にするため、チーズの比率が高く、原材料費が高い。その上、臭みを出さないレシピ開発にも(夫が)苦労した。それで生み出したケーキなので、その価値分の値段をつけるのは大事である。

濃厚ガトーショコラ

チョコ好きにはたまらない、しっとり濃厚なガトーショコラ。オープン3ヶ月後、レシピを改良して、よりチョコ感がアップ。ラム酒もほどよく香り、チーズケーキに次いで人気の定番メニューである。

ラム酒香るレーズンチョコバターサンド

夫がラムレーズンが好きなので、お手軽価格メニューとしてオープン間近に急に生み出された。自家製ラムレーズンが香るので、結構ファンも多い♪ただ実は、仕込みにちょっと手間がかかる…。
最近追加したメニュー
- アフォガード(バニラアイス×エスプレッソ)<中間価格>
アイスクリームは保存も効くし提供が手軽なので、ずっとメニュー化したいと思っていたが、アイスクリームに何かをトッピングするだけだとお店の特色を出すのが難しく、なんやかんやメニュー化されずにいた。
しかし、10月のオープンから8ヶ月が経ち、夏メニューがやはり欲しいなということで、2026年8月にメニュー化。もう一捻りあると、お店の特色も出せるのだが…。


導入後やめたメニュー
- 甘いフレンチトースト(アイスクリームトッピング)<お手軽価格>
表面を粗糖でキャラメリゼしたフレンチトーストにバニラアイスをトッピングしたスイーツ。ランチで、砂糖ではなくコンソメに漬け込んだ「甘くないフレンチトースト」というメニューがあるので、それと比較するために名付けられた謎のネーミング。
ケーキよりも仕込みが簡単なお手軽価格メニューとして、プレオープン中にメニュー入りした。
アイスクリームもフレンチトーストも冷凍保存できるという意味ではよかったし、表面を粗糖でキャラメリゼした上でアイスと一緒に食べるとおいしいのだ!
しかし、スイーツなのにフライパンを使うため提供に手間がかかり、忙しい時にはお客さまを待たせてしまうこともあるため、オープンからたったの1週間でメニューから除外。オープン直後はありがたいことにめちゃくちゃ忙しかったため、提供メニューを限定したのである。

案は出たが導入に至っていないメニュー
- クッキー(長期保存が可能)
⇒ケーキほどがっつり食べたくない時にちょうどよいし、包装して店頭に並べて置けば家用にも買いやすいが、慣れないうちはケーキにプラスしていろいろ作ると大変だし、クッキーで店の特色を出しにくいので、未だにメニュー化していない。 - コーヒーゼリー(カフェにあると嬉しい)
⇒ゼリー系は長期保存できないし、コーヒーゼリーはいろんなカフェで食べることができるので、メニュー化に至らず。
⇒ゼリーではなく、欠点豆(欠けたり焦げすぎたりした豆)を使ったコーヒープリンを(夫が)試作したことがあったが(おいしかった!)、プリンも長期保存できず廃棄が出てしまう。 - あんこスイーツ(パンダさんが大好き!)
⇒地元の製餡所の方と知り合ったので、特色を出しつつおいしく保存の効くメニューを悶々と考えていた。2026年8月後半にようやく、アイス大福という試作品を作り、お試し提供開始。意見を踏まえて、大きさなどを調整中。商品化まであと一歩! - かき氷(夏と言えばだが…)
⇒夏が近づいてくると、いろんなカフェで映えるかき氷の販売が始まる。分かっている、みんな大好きかき氷!だがしかし、パンダさんと夫は2人ともかき氷が苦手…体冷えるし…。また、厨房に機械を置くスペースがほんまにない。 - カヌレ(冷凍保存できる)
⇒冷凍保存できるメニューとして、何回か試作を実施。簡単でおいしかったので型まで揃えたものの、現在の定番メニューに比べると味が見劣りするため、なんとなくお蔵入りに…。

ランチメニュー
カフェメニューのみだと、どうしてもお客さまが限られる。夫の得意なイタリアンでおいしいランチが提供できると単価も上がるし、平日の昼でもお客さまが来てくれるはず。
本当は定食やプレートランチ、サンドイッチなど、いろいろな種類があるとお客さまも嬉しいだろうが、夫の得意を活かしつつ、スイーツと同様、冷凍保存で廃棄をなるべく出さず、かつ提供が早いものという観点でメニューを絞った。

現在の定番メニュー
- 発芽玄米リゾット(副菜つき)<やや高価格>
- 甘くないフレンチトースト(砂糖ではなくコンソメを使用)<中間価格>
発芽玄米リゾット


ふつうの玄米ご飯はパサパサしがちで独特な臭みがあるが、発芽玄米リゾットはもっちもちで臭みがなく、野菜がモリモリ入っていてヘルシー!トマトミートやホワイトツナなど、だいたい2種類の味をご用意。1ヶ月に1回程度ソースを入れ替えることで、次回も楽しめる。たまに、謎のカレーリゾットなどが出ることも。
ソースの素にはコンソメやブイヨンなどは使わず、数種類の野菜をじっくり時間をかけて炒めることで旨味を出している。ついでにホワイトソース味の場合でも小麦粉ではなく米粉を使うので、グルテンフリー。

リゾットはコース料理やイタリアン居酒屋メニューの一部で出ることはあっても、伊勢の付近ではランチのメインで提供している店はあまりないので、珍しい!と言われる。健康的でお店の特色にもなり、それぞれの食材の冷凍保存が効くので一石二鳥どころか一石三鳥♪
なお、リゾットにつく副菜は、イタリアンなのにナムル!。
正直、ランチにはサラダやスープがあると嬉しいだろうが、生野菜は廃棄の問題があるし、スープ用に3つしかないコンロがつぶれるのは痛い…。
ナムルはお酢を入れるので腐りにくいし、さっぱりしているので濃厚なリゾットの口直しとして食べていただける♪しかもゴマ油とゴマがおいしい♪(パンダさんはゴマ好き)

甘くないフレンチトースト

「甘くないって何?」とよく聞かれるが、砂糖の代わりにコンソメと、牛乳、卵につけこんだフレンチトーストで、上に野菜、ベーコン、チーズを乗せて焼いて提供。店主が食べたいフレンチトーストということで考案された。
ランチでは発芽玄米リゾットの方がよく注文されるが、「甘くない」フレンチトーストというのが珍しいので注文される方も結構多く、「おいしかった~!」と絶賛される。こちらも野菜モリモリ♪リゾットと共通の野菜を使用。
ちなみにこちらの甘くないフレンチトースト、ある時フランス人の方がカフェに来られた時に注文!その方は帰りにスマホでGoogle翻訳の言葉を見せてくれた。そこには日本語で…
「このフレンチトーストは、今まで食べた中で群を抜いて素晴らしい」
と書かれていた。
え~!本場フランス人もびっくり!?

こちらも、それぞれの食材の冷凍保存が可能である。
なお、モーニングでは、こちらの半トースト分をトッピングなしで提供している。仕込み食材が共通で使えるようにして、廃棄を減らしている上、単なるトーストのモーニングよりおいしい♪
本当はやりたかったメニュー
- パスタ
実は当初ずっと、ランチメニューは夫が得意なパスタをやろうとしていた。
しかし、麺をゆでるためにコンロが1つ埋まってしまう、お湯を沸かし続けるためコストがかさむ、短時間で提供するためのオペレーションが確立できない、時短用の冷凍麺の味もイマイチなどで、発芽玄米リゾットに変更した。
発芽玄米リゾットも普段から夫がよく作るメニューで、パスタでできるメニューは全部リゾットに置き換え可能らしい。
結果、発芽玄米は体にもよく、近隣の店にはない特色が出てよかった!
ただ、パスタも本当においしいので、1日だけの限定メニューとかで導入してもいいかもしれない♪

案は出たが導入に至っていないメニュー
- カレーライス(提供が簡単、カレーは冷凍保存できる)
⇒カレーライスは作っておけば提供が簡単なので、ランチとして導入しやすいと考えがちだが、カレーを常に温めておくためにコンロ1口あるいは保温器(置く場所ない)が必要であり、また白米が残って冷凍ご飯にしたとしても、次回そのままカレーライスに使いづらい。
⇒そこで、普段のランチでは出さないが、店内でライブイベントをする時やお祭りに出店する際の「イベント限定カレー」として提供している。作るとなったら手を抜かない店主が、時間をかけて具材を煮込んだトロトロカレー!逆に限定感があり、人気がある。 - 焼きカレー
⇒冷凍ご飯が使えるメニューとして発案。電子レンジで温めたご飯の上にカレーをかけて、チーズを乗せてトースターで焼くスタイル。フライパンを使わないので、パンダさんでも準備が可能なメニューとしてお試しで提供したことがあるが、提供までに案外時間がかかってしまうことなどから、すぐにお蔵入りに。 - 焼きおにぎり
⇒小腹が空いた時に終日提供可能なメニューとして、これまたトースターを使って(夫が)試作。自前の味噌ダレがおいしかったものの、なんか気が乗らずそのまま保留に。

まとめ
まずはスイーツとランチについて考えたが、どちらもメニューの方向性を遵守した結果、メニューの種類は正直多くない。
オープン後、
「メニューはこれだけ?」
と言われたこともあった。心苦しい。

大手チェーン店のカフェみたいに、ランチもスイーツもたくさんあると嬉しいよね!何回来ても飽きないよね!分かるよぉ~~。
だが、メニューを絞ることで、
一品一品のクオリティを高める。
お客さまをなるべくお待たせしない。
ということが可能となり、結果、お客さまの満足度につながると思う。
とはいえ、お客さまのご要望もお聞きして、メニューを追加したり、ブラッシュアップしたいと思う!
ということで次回は、ドリンクメニューについて考える!




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